[blog]TA3MEMO
わたしにそんなこと聞かないでくれ。わたしは記憶の断片を拾い集め、過去の痕跡を追い求めつつ、故郷を探す旅の途上にある、ひとりの難民なのだから。
―ジョナス・メカス『リトアニアへの旅の追憶』
自己啓発本のルーツは「ニューソート」っていう宗教運動です。乱暴にまとめてしまうと「ニューソート」は、「思ったことは実現化する」っていうことが教義になってるんだけど、19世紀ころの神秘主義がベースになって生まれたもの。おそらく、やはり19世紀に誕生した資本主義が勤勉なプロテスタントの精神とつながっていたように、さらに人を勤勉にさせようという装置として機能したのだと思います。実際、ニューソートはプロテスタントの中の異端として発展した部分もあります。
それが世界恐慌後の大不況時のアメリカに「ポジティブ・シンキング」というキャッチコピーの下、商品化されたのが、ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』と、さっきの『人を動かす』って本。それ以後、この「ポジティブ・シンキング」の商品化はいろいろと拡散していきます。マーケティングだとか、スポーツ選手の育成、企業の新人研修、それに今どきはラーメン屋にまで広がった(笑)。自己啓発本が中身は一緒なのにさまざまな姿に変えているのと一緒。ポップカルチャーだって例外ではありません。
"コラム≫IT戦略/ソリューション-【速水健朗氏インタビュー】拡散する自己啓発と自分探しムーブメントを読む:ソフトバンク
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